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企業の医務室・健康管理室で働く看護師「禁煙推進のための活動」

世界的に禁煙の流れが強くなっており、主だった企業でも一部を除いての禁煙や、全面禁煙を実施する所が増えてきています。禁煙の主な効用は、やはりなんといっても肺がんや肺炎などの呼吸器系疾患を大幅に減らすことが出来るという保健衛生上の効果ですので、その実施にあたっても企業内医務室とそこに勤める看護師の役割が大きいと言えます。

 

企業で禁煙を実施する中で、産業保健師や看護師が担う役割は「喫煙の害を具体的に周知する」ということがメインになります。実際、保健師や看護師に詳細にタバコの害を聞いた結果、喫煙に抵抗感が出てきたという割合が増えたという統計資料もあるほどです。また、禁煙の流れの中ではそれに伴うストレス対策などにも目を配る必要があります。喫煙をする、やめられない理由の多くに「ストレス解消手段である」という事があります。すなわち、ただ「体に悪いからやめなさい」と言ってもそれに変わるストレス解消手段や、ストレス自体の低減がないと、なかなか実際の禁煙には結びつかないと言えます。産業保健師や看護師としてはこうした部分を認識して、快く禁煙が出来る状況、喫煙しないでも平気な状況を作り上げていくことも重要だと言えます。具体的には個々の生活状態や健康状態などを良くヒアリングし、それぞれの事情に適した生活改善案や健康指導を行うことが大事だとえいます。これは医師や保健師でも果たせる役割ではありますが、きめ細やかな対応を必要とされる職業経験から、特に看護師に期待される役割だと言えます。

 

また、企業内医務室では健康診断・検診を行うことも多いのですが、ここで得られたデータを禁煙対策へとフィードバックするのも重要な役割となります。漠然とした世間一般のデータではなく、その企業独自のデータから煙草の害が汲み取れたり、逆に健康改善の成果が見られたりすれば説得力も大いに高まります。これは実際に仕事の場に居ながら、専門的な知識も有する企業内医務室の看護師ならではの役割だといえるでしょう。